仮設工事とは
仮設工事とは、工事を安全・円滑に行うために設ける施設や設備のことを言います。
言い変えると工事中に設けて、工事完了時には無くなるものです。
代表的な物を例に上げると下記のような内容です。
- 仮囲い
- 足場
- 敷鉄板(仮設通路)
工事で使用する仮設事務所・電気や水道の引き込みや使用も新しく設ける場合は仮設工事となります。
目的
仮設工事はなぜ必要なのか、その目的です。
足場を例に取ってみましょう。
2階建ての住宅を想像してください。高い所(外壁や屋根)の仕上げをしようとします。
- 仕上げたい場所まで安全に人が行ける
- 資材の荷揚げが安全に出来る
- 高いところの作業が安全に出来る
この3つの事が出来なければ家を建てることは不可能です。
仮囲いにとっても工事エリアを囲って明確にしないと、関係者以外の人が敷地に入って怪我をする可能性があります。敷鉄板も敷かなければ、土に車両が埋まるなど安全でないと言えます。
安全になおかつ効率よく作業出来る事が重要なので、仮設工事を行います。
共通仮設工事と直接仮設工事の違い
仮設工事は2分類されます。
直接仮設工事と共通仮設工事に分かれます。
違いをざっくり述べると、工事目的物に直接に関わる工事とそうでない(間接的)工事があるということです。
項目として具体的に何が違うかを記述します。
直接仮設工事
- 遣方
- 墨出し
- 足場 (外部・内部・地足場・付属のシートなど)
- 養生・片付け清掃
- 発生材処理費(産廃)
- 運搬
こちらが直接関わる工事です。
墨出し(現場に設計図を落とし込む作業)や産廃費、作業するための足場など無くてはならない工事といえます。
共通仮設工事
- 準備(敷地測量・整地など)
- 仮設建物(仮設トイレ・現場事務所・作業員休憩所など)
- 工事施設(仮囲い・カラーコーン・工事用道路など)
- 環境安全(安全標識・看板・警備員など)
- 動力用水光熱(電気・水道・暖房費など)
- 屋外整理清掃(敷地周辺の清掃や除雪など)
- 機械器具(レベル、トランシットなどの測量機器や送風機、高所作業車など)
- 運搬
直接仮設工事と違い、準備や仮設建物などの建物には直接手を加える工事では無いですが、その敷地に掛かる必要なものであったり、工事を運用するのに必要な設備のことを指しています。
コンクリートの試験や地鎮祭なども共通仮設工事に分類されます。
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