コンクリート打設に伴う生コンの価格など積算・手配~打設迄の注意したい点

コンクリート工事
・生コンの積算~打設までに注意したい価格の解説

生コンの相場と手配先

生コンの価格は全国各地、プラントにより金額がバラバラです。大体15000円くらい〜20000円程度といった相場で、安い所と高い所を比較すると倍まではいかないものの、それに近い値段が違うといった差があります。

まずコンクリートを打設したいとなれば取扱いは一般に商社などになります。生コンを作っているのはプラントですが、手配・オーダーは商社の取扱いが通常です。近しい関係で詳しい人に聞ければ間違いないですが、出てこない場合は「○○(生コンを使いたい地域) 生コン」などと検索をして、手配可能なページなどを確認しましょう。

手配先選びの注意点

生コンは水硬性です。プラントで生コンを製造(練混ぜ)してから、現場での打設完了までの時間には決まりがあります。

・外気温25℃以上の場合は90分
・外気温25度未満の場合は120分

セメントと水が練混ぜられてからは時間制限があるので注意が必要です。オーダー先のプラントから現場までの距離の把握が必要で、通常であれば1番近いプラントを選べば制限された時間内に打設完了出来るような位置にプラントが配置されています。

プラント~現場の距離の把握と、どうやって打設をするか。計画の上、手配をするのが重要です。

手配時の注意点(生コンの種類)

生コンの価格は種類や配合によって様々です。簡単に種類と配合の紹介をしますと

コンクリートの種類

・普通コンクリート
・軽量コンクリート
・高強度コンクリート
・高流動コンクリート

etc…

コンクリートの配合

・21-18-20
・24-18-20

etc…

とコンクリート種類の違いや強度の違いなどにより価格が変わってきます。

建築現場における手配であれば設計図書に配合が定められており、その決まった配合でプラントにオーダーをかけます。例として21-18-20Nと記載された配合であれば21(コンクリートの呼び強度)と18(スランプ値)20(砕石の最大寸法)をプラントに伝えます。Nはセメントの種類で「普通ポルトランドセメント」を指します。

手配時の注意点(別途料金)

生コンの価格はコンクリートの種類や配合により金額が違うということを説明しました。
生コンを手配するに当たり、別途金額が発生するケースがありますので一例を挙げていきます。

輸送条件割増し

・荷卸し時間が○○時間を超えた時などにかかります。

例:10,000円/時

空積割増料金

・4立米積めるアジテータートラックを使用するのに、1台3立米未満の手配時などにかかります。

例:2.5立米手配→5,000円割増 2立米手配→6,000円割増

小口割増し

・大口の手配ではなく、小口での手配時に割増されます。

例:100立米未満の物件での手配 300円/立米増し

夜間・早朝割増し

・夜8時~朝7時までの時間帯など、日中の手配ではないときに割増しされます。

例:60,000円/台 工場の労務費:50,000円 定額:150,000円 など

混和剤や流動化剤を使用する場合

・アジテータートラックの高速攪拌割増し料金や、工場での混和剤投入手間料などが割増しされます。

キャンセル料金

・前日の10時以降15時までに生コンクリートの納入をキャンセルする場合や、15時以降にキャンセルをする場合

例:前日10時以降15時までのキャンセル15,000円/台
  前日15時以降のキャンセル40,000円/台

残コン(持ち帰りコンクリート)割増料金

・打設が完了したが、アジテータートラック内に生コンが残っていてプラントに返した場合など

例:1立米以上:5,000円 2立米以上:10,000円 3立米以上:15,000円 4立米以上:20,000円など

冬季割増し

○月○日~○月○日の間(冬期間)は立米2,000円の割増しなど

まとめ

プラントが加入している組合などで定められている「割増しや別途料金」などの案内が必ずあるはずです。上記の例で挙げた中にあるもの無いものがありますので条件を確認しておくことが重要です。

また、上記記載していませんが試験費も別途かかります。

中でも現場判断となるキャンセル料などは知らなかったでは済まされない大きな金額が動く可能性がありますので注意が必要です。

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