・外部や土間、スラブ上で使える集塵機、掃除機
・内装工事で使える集塵機、掃除機
外部で使いたい掃除機
ここで挙げる集塵機は、以下の3つの機能性に着目して紹介しています。
①メンテナンスの楽さ
集塵機はフィルターが重要で、フィルターの目詰まりにより吸引力が落ちてしまうと、分解、清掃など手間と時間が必要になります。現場ではコンクリート、石膏ボード、木くずなどの粉塵は必ず出ますので、フィルターの目詰まりはすぐに起きてしまいます。
そこで効率よく掃除が出来る「自動チリ落とし機能」のついた製品を選定しました。
自動チリ落とし機能とは、フィルターについた粉塵を機械が自動で落としてくれる機能です。フィルターが目詰まりのない綺麗な状態が常に保たれるので、清掃のために掃除機を分解、清掃する必要がなくなります。
業務で使用するツールとなりますので、この機能の有無で掃除手間を激減させることが出来ます。
②集塵力の強さ
集塵機のワット数(W数)が強いものと、集塵方法が紙パックではなく紙パックレスのものを選定しました。
W数は吸込み強さに影響するので、なるべく強いものを選定しました。また紙パック式はゴミがたまると吸込み能力が落ちてきます。次の紙パックを用意する必要のない、直接タンクにごみがたまるタイプを選んでいます。
③取回しの良さ
ちょっとの段差(小石など)で掃除機のローラーが引っ掛かるのものや、スムーズにカーブが出来ないもの、転倒しやすいものは使いづらいのでなるべく外しています。
第3位 Makita VC2200
メンテナンス
集塵力
取回し
(3.5 / 5)
(4 / 5)
(4.5 / 5)
機能性 | 数値 |
---|---|
消費電力 | 1,050W |
吸引仕事率 | 300W |
集塵容量 | 22L |
給水量 | 17L |
重量 | 16㎏ |
ホース内径 | 38φ |
電源コード | 5m |
乾湿両用の掃除機、MakitaのVC2200。32L用(VC3200)も販売されていますがVC2200を3位としました。選んだポイントを以下に解説します。
①メンテナンスの楽さ
「自動チリ落とし機能」はケルヒャーが特許を取得しており(Tactシステム)本家はケルヒャーと言って良いほどです。Makitaのこの製品にも「自動チリ落とし機能」がついています。この製品のフィルターは2つあり、2つのフィルターを10秒に1回交互にチリを落として使用。その結果、常に綺麗なフィルターを維持できるという仕組みです。
フィルターが2つあることからメンテナンス性は本家に劣るものの、チリ落とし機能を備えていることからメンテナンス性を★3.5としました。
②集塵力
吸引仕事率も300Wと十分な性能を持っており、直接タンクにゴミを貯められる仕組みとなっています。タンクに市販の45Lゴミ袋をかけて使用できるので、手間がかからず使いやすいです。
③取回し
掃除機の車輪は3輪で、後ろ2輪が大きく、前1輪が小さいものとなっています。個人的にはこのタイプが一番好きで、砂利などの上で使用しても引っ掛かりにくいものとなっています。32Lなど背の高いものだと倒れやすくなるので、容量も22Lがちょうどよく★5としています。
第2位 ケルヒャー 乾式両用バキュームクリーナー WD 5 V
メンテナンス
集塵力
取回し
(3 / 5)
(5 / 5)
(5 / 5)
機能性 | 数値 |
---|---|
消費電力 | 1000W |
吸引仕事率 | 210W |
集塵容量 | 25L |
給水量 | 15L |
重量 | 8.4㎏ |
ホース内径 | 内径35㎜ |
電源コード | 6m |
こちらは「自動チリ落とし機能」はついていなく、「手動チリ落とし機能」となっています。
自動チリ落とし機能付きの掃除機の金額相場は高く、ケルヒャー製だと約10万~となっています。この製品は安価でありつつ、手動のチリ落としとなりますが優秀なので2位に選定しました。
①メンテナンスの楽さ
手動のチリ落とし方法は本体に吸引ノズルを差込み、ボタンを3回押してチリ落としします。この手間があることから★3としました。またフィルターの取外しは簡単で、本体上部にフィルター専用の取り外しボタンがあり片手で簡単に取外しできます。フィルターを自分で清掃したい場合は楽にできます。
②集塵力
吸引仕事率は210Wであるものの、チリ落とし機能があることから容易にその吸引力を持続させることが出来るので高い評価としました。
乾湿両用の掃除機で、フィルターも両用となっているため交換手間がありません。またフロアノズル(吸込口の部品)にスイッチがついており、簡単に乾湿の切替えが出来ることから使い勝手が良いです。
③取回し
本体重量8.4㎏と軽く扱いやすいです。車輪も小さいながら5つあり、行きたい方向に方向転換しやすい設計となっています。
第1位 ケルヒャー NT30/1 TACT
メンテナンス
集塵力
取回し
(5 / 5)
(5 / 5)
(4.5 / 5)
機能性 | 数値 |
---|---|
消費電力 | 1300W |
集塵容量 | 31L |
給水量 | 17L |
重量 | 13.5㎏ |
ホース内径 | 35㎜ |
電源コード長さ | 7m |
①メンテナンスの楽さ
自動チリ落とし機能も付いていて、フィルターも簡単に取出せる設計となっています。チリ落としの秒数間隔はスイッチで選べます。(15秒に1回か60秒に1回)
実際に使用したところ、気付いたら重たくて持てなくなるほど、フィルターのメンテナンスが必要ないです。吸込力の持続性に驚かされました。
②集塵力
乾湿両用で、集塵力に不満を感じたことはありません。紙パック式ではなく直接本体にゴミを貯める仕組みです。
②取回し
本体の車輪は、前輪2個(小)後輪2個(大)となっています。吸込みホースを引っ張ればスムーズに本体もついてきます。電源コード長さも7mとあり、延長コードいらずで広範囲を清掃できる点が優秀です。
内装仕上後に使いたい掃除機
ここで挙げる掃除機は、以下の2つの機能性に着目して紹介しています。
①取回しの良さ
コードレスで、なおかつ軽量で掃除しやすいものを選定しています。
内装仕上げ後は傷つけられない場所が多くあるので、本体を床に引いて掃除する必要のないスティックタイプや背負式を選定しました。
②吸引力
外部での掃除機と同様にあまり手間がかからなく、吸引力が持続するものを選定しました。
サイクロン式などの集塵方法で、フィルターの目詰まりが起こりにくいものを選定しています。
第3位 Makita(マキタ) VC660DZ
取回し
吸引力
(3 / 5)
(5 / 5)
機能性 | 数値 |
---|---|
吸込仕事率 | 95W |
電源 | Makitaバッテリー2個 |
集塵容量 | 6L |
本体を背負って掃除をするタイプです。2本のバッテリーを使用して動きます。
この集塵機の良い所はバッテリーを2つ使うものの、吸込力が強く、稼働時間が長いところが長所です。
1,2位で紹介するスティックタイプの掃除機であれば、「強」設定で15分程度しか運転できないですが、この製品だと吸込仕事率95Wで40分稼働します。
長時間の掃除が可能で手動でのチリ落とし機能も備えているため、コードレスでありながら集塵機として優秀な機能性を持っています。
6Lの紙パックで集塵量は多いものの、ゴミがたまりすぎると当然重くなり、夏場の使用は暑くて作業性が少し悪かった所で取回しを★3としています。
第2位 Makita(マキタ) CL281FD
取回し
吸引力
(4.5 / 5)
(4.5 / 5)
機能性 | 数値 |
---|---|
吸込仕事率 | 60W |
電源 | Makitaバッテリー |
集塵容量 | 0.75L |
同率1位としても良いくらいの製品です。というのもスティックタイプの掃除機はバッテリーが工具と互換性があるほうが良く、「Makita派」か「Hikoki派」かにより使いたい掃除機が変わってしまうと思います。
集塵機の性能としては1位としたHikoki製の製品が吸込仕事率が良いため、吸引力の差でこの製品を2位としました。
この製品の特長は、
・重量1.6㎏と軽い
・コードレス
・簡単にゴミを捨てられる
という感じで、軽い・コードがない・ゴミ捨てが楽なところから手間なく、サッと掃除できる掃除機となってます。
現場事務所の掃除から、最近では家庭での掃除機としても人気で1現場に1台あっても良い製品と言えます。
第1位 Hikoki R36DB
取回し
吸引力
(4.5 / 5)
(5 / 5)
機能性 | 数値 |
---|---|
吸込仕事率 | 155W |
電源 | Hikokiバッテリー |
集塵容量 | 0.56L |
2位で紹介したMakitaのコードレス掃除機と使用感はほぼ同じです。
Hikokiのこの製品の優れているところは吸込仕事率が155Wと、吸引力の数値がMakitaより大きいところです。
バッテリーを持っていない場合はこちらの製品をおすすめしますが、Makita派かHikoki派かもう決まっている場合はどちらの製品もおすすめです。
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