・工事現場での調査や現状報告時に役立つカメラの紹介
・業務効率化に繋がる使用方法、使用事例の紹介
・工事中の施工写真
・現状写真(進捗写真や不具合・調査の報告等)
・完了写真
着工前写真の効率化
「着工前」写真の使用事例を具体的に解説していきます。
新築現場の業務効率化
・着工前の土地状況
・近隣の状況
着工前には上記の内容を撮影・保管します。
土地状況は通常のカメラでもそれほど苦労しませんが、近隣の状況写真は「隣接土地の塀」「隣接建物の外壁の状態」「境界石の位置」等、工事中の振動等により近隣建物を傷つけていないか区別できるように、着工前に細かく写真を撮影します。
通常カメラだと全景数枚と接写で多くの枚数を撮影します。360度カメラを使用すると、経験則ですが10枚程度の写真が1枚の写真で納まります。
上記画像が360度カメラで撮影した写真です。360度で撮影できることにより全景と接写の両方の写真が1枚の写真撮影で済んでしまいます。
通常カメラの場合は写真に番付をしてと図面をリンクさせる事務作業が発生しますが、その作業が不要となり事務作業の時短にも繋がります。
・接写で撮影した場所がわかるように図面に落とし込む事務作業の軽減ができる
改修現場の業務効率化
改修現場で360度カメラがあった場合のメリットを紹介します。
改修現場の場合は新築と違い、室内の写真が多いです。
室内の着工前写真はカメラが広角であればあるほど伝わりやすいです。
通常の写真で撮影した場合
360度カメラで撮影した場合
床・壁・天井の状態が1枚で全て映ります。
通常カメラでの撮影だと数枚撮影する作業と、写真を確認するときに数枚確認しなければなりません。
一部屋の改修だけだと大した作業ではないですが、数部屋あると作業量はその分大きく変わってきます。
営業ツールとしても利用できる
リフォーム番組のビフォーアフター的な紹介が、動画ではなく写真で解りやすく提供できます。
すでに利用されている企業も多くあります。一例として株式会社 SMART ONE DESIGN様のHPを掲載しますが、着工前と着工後が一目瞭然です。
・1枚で床・壁・天井を確認できるため、見る人に伝わりやすい
・営業ツールとしても武器になる
工事中・調査時の効率化
次に工事中や調査時などの使用事例を紹介します。
現状報告写真
工事中に効率化が図れるのは、設計事務所などへの現状報告で活用できます。
納まり検討してもらいたい場合など、現状の写真を撮って送付しても「どこからの視点で撮ったのか」「接写過ぎてどこの部位の写真なのか解らない」など写真の撮影者は理解できていても、見る人には伝わらない場合があります。
上記のようなケースの場合、通常カメラだと図面に撮影した場所と撮影方向などを記載するなど工夫が必要であり余計な事務作業が発生します。このような作業も360度カメラひとつで時短に繋がります。
調査時の効率化
調査内容と360度カメラの特性がマッチすれば、業務の効率化だけではなく足場が必要な調査も足場不要になります。
屋根の調査
屋根の調査では「雨漏れが発生した」「無落雪屋根のメンテナンス」などがあり、屋根に上って目視することが一般的です。タラップや建物内部から屋根へ登れれば問題ないですが、無い場合は足場が必要になる場合があります。
写真は360度カメラを自撮り棒につけて撮影したものです。
地面から自撮り棒を伸ばせば、屋根上の写真を撮影することができます。2階の窓から屋根を撮影することも出来るため、足場不要で屋根の確認が可能になります。
小屋裏(天井裏)の調査
次に天井裏調査時の写真を載せます。
こちらも天井点検口から自撮り棒に取付けたカメラを使用して撮影しました。
点検口から天井裏へ潜り込まなくても、広範囲の状態が1枚の写真で確認できます。雨漏り調査、害虫調査、老朽の確認など幅広い用途で活躍します。
床下の調査
360度カメラは通常のデジカメよりスリムなものが多く、こぶし一つ分程度の開口があればカメラを突っ込んで撮影可能です。
例として住宅基礎の通気口からカメラを突っ込んで撮影した写真を載せます。
人の体が入らない所でも、配管の状況や害虫状況などの床下状況が確認できます。
以上のように調査時に重宝するケースが多くあります。
完了時の効率化
工事が完了し完成した建物の共有や、近隣の状況を撮影しなおして着工前との確認などを行えます。
完成した建物の共有は先に紹介した改修工事のシーンでは写真ひとつで非常に解りやすく共有が可能です。
近隣状況も工事後に何かクレームなどがあっても、着工前と着工後の状況写真の見比べが容易に出来るためカメラひとつでリスク回避に大きく繋がります。
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